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小さな兆候も逃さずキャッチし、今できる対策を表示するAirbnbのヒント、便利ですよね。これはホストのみなさまの成功を応援するため、検索と予約の動向を日夜ウォッチングして配信しているものです。情報を集めて表示するまでの舞台裏について、エンジニア部門マネジャーのDeepank GuptaとソフトウェアエンジニアのKidai Kwonが明かしてくれました!

ヒントの目的、表示の基準

ホスティングの成功を促進するヒントだけ表示したいと考えていますので、表示に値すると判断するのは、次の基準を満たすヒントだけということに決めています:  

  • パーソナライズする:ヒントの生成にあたっては機械学習のアルゴリズムを駆使し、現需要、該当する物件タイプと立地で予約が入る確率など、各リスティングと市場の特徴を分析しています。
  • ターゲットを絞って配信する:表示対象は一定の条件(物件の特徴や料金設定など)にマッチするリスティングだけです。つまりみなさまに表示されるヒントはすべて関連度の高いヒントだけということになります。表示回数にも気を付けています。
  • アクションにつなげられること:各ヒントを基に次の具体的なアクションにすぐつなげられることも大事な基準。

たとえば、ホストのみなさまから一番よくいただくのが「最適な料金はどう選べばいいんですか?」という質問です。確かに同じエリアの物件の相場、旅行トレンド、アメニティの注目度について信頼できる情報がないと、料金選びは本当に難しいですからね。これはなんとかしなければということで 2年前にローンチしたのが「料金のヒント(推奨料金)」と「スマートプライシング」。これで、カレンダー上にて自分にぴったりの料金の目安が1泊ごとに表示されるようになりました。 最終的な料金を決めるのは常にホスト自身だし、もし気に入らなければ「スマートプライシング」の料金はカレンダーでいつでも上書きできますが、そのまま採用しているホストのみなさまも大勢います。

この実現にあたっては、リスティングに予約が入る確率を日付と料金別に予測する数理モデルを開発しました。これはリスティングのタイプ、立地、現料金、予約状況、宿泊までの残り日数といったさまざまなタイプの情報を分析するものなのですが、この数理モデルが市場を充分理解する段階に達したので分析結果をお届けできているというわけですね。たとえば旅行者が長期滞在で検索する傾向が強いエリアでは、長期滞在予約の割引率設定をおすすめしたり、ということが可能になっています。

ヒントの生成から表示までの流れ

ホスト用のダッシュボード、カレンダー、受信トレイにヒントを表示するため、まず一般公開の情報をウェブから収集する「バックエンド」のシステムを開発しました。これは「Narad」という愛称で呼んでいます。インドの聖者ナラダに由来するネーミングですね。ナラダは世界を駆ける旅人であり語り部で、よい報せとありがたいお告げを伝える聖者。うちのNaradシステムの役目は、パーソナライズしたヒントを生成し、物件タイプと状況ごとに重要度の格付けを行い、正しい時にぴったりの場所に表示することです。

生成までの流れは次のとおりです。

1. ヒントのリクエストを受信すると、バックエンドのシステムが当該リスティングに当てはまる全ヒントを収集します。

2. Narad側で、ホストとリスティングの情報と予測モデルをベースに関連度の低いヒントを除外していきます。

3. ホストに過去表示済みのヒントと照合し既出のものを除外。新味のある関連度の高いヒントに絞り込みます。

4. Naradが役立つと判断したヒントごとに情報をパーソナライズし、予約増加率あるいは機械学習アルゴリズムの情報ベースの長期滞在割引率のヒントというかたちにします。

5. ホストにプラスになる順にヒントをランク付けします。表示するのは効果最大のヒントだけに。

ホストの好みを把握するもうひとつの方法

ホスト個々人がどんな推奨情報を求め何を重視するのか、ということも大事なポイントです。これについては昔ながらのフィードバック回収方法(ディスカッション、いただいたアイディアを掘り下げること)と平行し、ホストの11回の選択も貴重な情報源となります。Naradシステムでは、どのヒントを具体的に行動に移したのか、ヒント配信後のアクション(クリック、無視、調査)も追跡していますので、利用を続けていただくと徐々に好みの利用環境と関連度の高いコンテンツになっていきます。

今後の計画

これまでのところNaradシステムはホスティングの実績にポジティブな成果となってあらわれています。たとえば、ホストのカレンダーページに表示されるヒントを導入することで全体で予約は2%の底上げにつながっています。ホストの5人に1人はヒントを行動に移していますので、この種の情報を求めるニーズがあることは明らかですので、今後は次のように拡大していく予定です。

  • パーソナライゼーションのレベルを上げ、市場全体のトレンドをキャッチし、もっと幅広い領域のヒントを表示する。
  • 順位付けのアルゴリズムを改善し、関心と影響度がもっとも大きいヒントだけ表示できるようにする。
  • もっと多くのホスト用ツールとプラットフォームにヒントを表示していく。

これからもホスティングの成功を最優先にみなさまが求めるものを開発していきますので、みなさまもヒントを使ってみた感想をぜひお聞かせください。